国道沿いに「アレ」が設置されはじめた。
「雪国新潟」に冬を伝える使者と言えば「白鳥」だ。
通勤路の横に広がる田んぼで落穂拾いしている姿を最近よく見かけるようになりました。
が、しかし。
ある日を境に田んぼが見にくくなっている事に気が付く。
(この向こうで白鳥が食事中)
田んぼに目隠しされちゃってました!誰がこんな意地悪を!
と言うのは冗談で、地吹雪対策の「防雪柵」が展開され始めたみたいです。
冬以外の時期は下の方に折りたたんで重なっているのですが、冬の時期になると展開されるようになっています。
新潟の大動脈である「国道116号線」や「国道8号線」は、大部分が田んぼの真ん中を縦断する形で県内を縦断しています。鉄道の「越後線」や「信越本線」なんかもだいたい似たように県内(下越~中越地域)を走っています。
新潟・通勤・雪…
今年1月の大雪が思い出されます。
信越線が吹雪の中立ち往生してしまい、乗客430名が約15時間取り残されたという出来事がありましたし、その前の年だったでしょうか、国道8号線で数日にわたって交通機能が停止してしまった事もありました。
雪くらいでなんでそんな事に…と思われる方も多いかと思いますが、豪雪県ではそんな事があるんです。雪国では時として笑えないほど雪が降って積もります。
CMとか歌のPVみたいに、静かな公園に雪の結晶がハラヒラリと落ちてくる、なんて可愛い降り方しないんですよ、モッサモッサと降り積もるんです、ビュービューと荒れ狂う日本海なんですよ。
交通機関での雪の恐ろしさはそれだけではないのです。
雪・風のコンボ=ホワイトアウト
風が吹くと雪が積もりにくい、なんて事もあるかも知れませんが、結局吹き溜まりに雪がたまってっちゃうんです。
さらに雪が風で横殴りに振る+雪が舞い上がるの強烈コラボレーションが起ころうものなら一瞬で視界は「ゼロ」です。
前を走る車を見失ったら「OUT」です。(かと言って車間は保ちたいので難しい所なんです)
昼でも、夜でもです。
そんな事態を抑制してくれるのがこの防雪柵なんです。
筆者の記憶では山形や秋田なんかの日本海側の豪雪県でも見たことがあるような気がしますし、北海道にもあるみたいですね。まあ雪が降る県ならどこでもあるんでしょうけど。
左記にも書いた通り、新潟の大動脈は田んぼの真ん中を突っ走っているので、いざ暴風雪になんてなってしまうと簡単に交通機能が麻痺してしまうんです。そんな事態を少しでも軽減してくれる「防雪柵」は冬の必需品ってわけなんですね。
道路にしかない。
防雪柵は国道では良く見かけるのですが、鉄道沿線では見かける事がほとんどないように思われます。
鉄道は車みたいにハンドル操作で進路を決める分けではないので、線路の上を走れてさえいれば進み続けられるから、ホワイトアウトになろうが関係ないって事なんでしょうかね?
実際、雪の積もった線路上を雪を巻き上げながら走る在来線を見た事があるので、多少線路に雪が積もってもその辺は問題にならないんでしょう。
実際のところ雪国の電車が雪が積もって走れるのは、車体の問題というより線路の工夫にあるみたいです。ポイント(線路の切り替え部分?)が凍結しないような装置が付いているので運転に支障を生じないと、知り合いの運転士から聞いた事があります。
だからきっと防雪柵は鉄道沿線には設置されていないんでしょうね。
でもそれを知っていても、朝の情報番組とかで「都心で〇㎝の降雪、〇〇線運休」なんてNEWSを見ると。「都会の鉄道網は脆弱で、都会の人の通勤も大変だな~」なんて思ったりもします。
今はお気楽に「冬が来るな~」なんて気分でブログを書いていますが、あの通勤地獄が始まると思うと…雪国で車通勤をされている方なら大いに共感して頂ける事と思います。また早起き頑張りましょう。往復の通勤時間と仕事している時間が同じって経験、ありますよね。
今年は暖冬という予報ですが、決して「雪が降らない」と言われている分けではありませんからね。寒くなり過ぎないうちに、車の雪対策もはじめていくようにしましょう!
とか何とか言ってますが、ウィンタースポーツ大好きな筆者は雪が降ると「ワクワク」、暖冬と聞くとゲレンデがオープンするのが遅くなるんじゃないかと気が気でないのでした。
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