スノーボードと言えばファッションもその楽しみの一つだ。
しかし!「初心者」や「まだ自分のウェアを持っていない人」にとっては、どんなウエアを選んで良いのか迷う所だと思います。
スノーボードはウェアや使っているギア、アイテムだけで、下手でも上手く見えたり、上手くてもダサく見えてしまったりする事があります。
そう言った意味でも、初心者の方にとってウェア選びは非常に重要な作業となってきます。
この記事を参考にウェアを選んで見て欲しい。
*細かい性能や特徴等に関しては各ブランドのHPを参照されたし。
初心者が選ぶべきブランドはこれだ!
スノーボード歴20年の筆者が、ゲレンデでの遭遇率やオシャレボーダー、上手いボーダーの傾向等から、初心者にお勧めのウェアを、まずはブランド別で紹介します。
1.BONFIRE
スノーボードをやった事がある人なら必ず聞いた事があるブランドだろう、そしてゲレンデでの遭遇率もそこそこ高い。
デザインもカジュアル~ストリートの要素が含まれている為、野暮ったさを出さずに、そこそこ出来る感を演出する事ができるブランドネームと言えるだろう。
実際にゲレンデで着用している人も初級者~中級者と幅広い層に受けている。
2.BURTON
問答無用の横乗り系ブランド!なので、スノーボードをやった事がなくてもブランドの名前は聞いた事があるだろう。
このブランドの魅力は何と言ってもそのブランドネームにある。
機能、性能、見た目、これはもはやどうでも良い。
当たり外れなくゲレンデに溶け込みたいのであればこのブランドで決まりだろう。
初心者~上級者までこよなく愛されているブランドはむしろ稀。
3.ESTIVO
どちらかと言えばレディースのブランドというイメージを持たれる事があるが、メンズもラインアップされているブランド。
ノースフェイスと同じGOLDWINのアパレルブランドである。
レディースは可愛い、かっこ可愛い系で女子に来てもらいたいブランドであるが、そういった意味でもデザイン性は高く見た目が良いのが特徴だ。
スノーボーダーファッションの要素として重要な「ダボっと感」と近年流行りの「タイト感」がちょうどよくMIXされているというイメージがある。
意外とカッコいいデザインのパンツも多くて悩んだ覚えがあります。
4.QUIKSILVER
サーフィン等でも良く目にするブランドなので、ちょっと知ってる系を演出する事ができるブランドと言っても良いだろう。
デザインはカラフルな物が多いので、少し人と違ったデザインを入れてみたいという人にはお勧めだろう。
近年は以前のようにカラフルな柄や大胆な切り替えしも再燃しているようなので、色使い等にこだわりたい人にもお勧めです。
5.THE NORTH FACE
言わずと知れたアウトドアブランドの王様。
これを選んでおいて間違いはないだろう。
何よりも生粋のアウトドアブランドであるが故に、シンプル。
シンプルだからこそ、上級者でも愛用者が多い。
事実、スタイル出まくりのライダーで、ウェアは超シンプルというスタイルは実にCOOL!
初心者が選んではいけないブランド
これはあくまでも個人の好みの問題なので、選んではダメなどと言う事は決してない。
あくまでも筆者が初心者だったら選ばない、という思考の元選んだブランドを幾つか紹介しておこう。
以下のブランドを着ていると…
「あいつ、できるな⁉」
「どんな滑りするんだろう」
という、いらない視線とプレシャーを感じる事になる可能性が高いので注意されたし。
1.adidas
様々なスポーツ用品を展開している誰しも知っているブランドであるが、近年はスノーウエアも世に出しているのをご存知だろうか。
そして、このブランドにスポンサードされているのが、日本、いや、世界有数のライダー「国母氏』なのである。
彼の滑りを知っている人なら分かると思うが、「ヤバい!」
そんな彼のスタイルに憧れ、それを再現する事ができるライダーは、そこらのゲレンデでヒーロになれる。
だが、その逆は目も当てられないのは言うまでもないだろう。
2.686
こちらのブランドはゲレンデでしか見かける事がないと言っても良いかも知れないが、逆に、ゲレンデで着用している人は大抵が脱初級者クラス。
グラトリ、ジブ、キッカー等の遊びが一通りこなせるライダーが着用しているイメージが強い。
その為、初心者が着用していると、ややウェア負けする感は否めない。
このブランドのウエアを着用して滑っているライダーは上手い人が多いし、ウェアの着こなしも上手いという特徴がある。
3.BURTON
「選ぶべき」でも挙げているのに何故?と思われるかも知れないが、答えは簡単だ。
圧倒的に初心者だと思われる可能性が高いからだ。
自分が多少なりとも運動神経に自信があり、スノーボードと言うカルチャーを楽しめ、よほど気に入ったデザインなのでなければ、他のブランドを選んであえて脱鉄板を狙うのも良いだろう。
選び方のポイント
スノーボードウェアの選び方はとても簡単だ。
自分がカッコいいと思えるかどうかだ。
自分がカッコよいと思えなければ、あんな寒い所でやるスポーツ、初心者なら心が折れるでしょう。
それ以外の選ぶポイントを紹介するので、参考にどうぞ。
ちょい大きめを選ぼう!
近年はややタイトや、すっきりとしたシルエットの物が増えているが、はっきり言って下手な人が着ているとダサい。
スノーボード業界風に言えば「スタイルが出ていない」という事だ。
細かい事は言わない、初心者は「ジャストフッィト」より「ちょっとルーズ」を選ぶべ気だろう。
そしてこれは重要な事だが、「試着」をする事を絶対的にお勧めする。
機能・性能は大差なし
GORE-TEXがあった方が良いの?という定番の問題があるが、初心者のうちは答えはNOだ。
ウェアの中が蒸れるというのは非常に深いで、それが冷えの原因になってしまうので、できれば避けたい。
そういった意味ではGORE-TEXが搭載されているに越した事はない。
しかし初心者の場合は、その恩恵を感じる余裕がないというのが正直な所になるだろう。
快適に滑る以前に、転ばないで滑るのに精いっぱいで他には気が回らないだろう。
店員は大抵の場合、高価なGORE-TEX搭載のモデルを勧めてくるが、デザイン重視でも何ら問題はない、どれも雪山で寒さを防ぐ最低限の機能は有している。
上下で揃える
上級者になるとウェアを何着も持っていたり、上下で違うブランドを組み合わせる事もあるが、お勧めは上下でブランドを揃える事だ。
その方がサイズ感も合わせやすいし、デザインに統一性が出るからだ。
また、同一ブランドは上下のつなぎ合わせが可能な事が多く、腰やお尻から雪の浸入を防ぐ事ができるのだ。
転倒を繰り返す初心者のウェアの下は、かなりの確率で雪が侵入して濡れる。それこそ不快である。
板から選ぶ(自分のやりたい滑りを知っておく)
ウェア選びとは関係ないかも知れないが、実はボード自体もとても重要な要素となる。
何故なら選ぶ板によって、できる滑りのスタイルが変わってくるからだ。
初心者は「ロッカー」と言われる形状の板を勧められる事が多いが、これはカービング等に向かない、むしろグラトリ等に向いている板と言え、すっきりスタイルのウェアでは少し相性が悪い。
逆に「キャンバー」と呼ばれる、最も基本系の板であれば、カービングやキッカーでのジャンプもできるようになるだろう、そうなるとあまりダボダボしすぎたウェアも邪魔になる、という訳だ。
ある程度自分がどんな風にスノーボードをしたいかを決めておくと、ウェア選びもしやすくなるだろう。
ウェアはスノーボードのスタイルを見た目から決める重要な要素です、そのスタイルを実現するのは「板」です!実は板とウェアは一緒に考えた方が良いのです!
金額
ウェアも上下で揃えると安くても2万、高いものでは二桁という事も十分ありうる。
初心者でこれから先も続けるか分からない、そういった人であれば、割り切って安いものを選んだ方が無難だろう。
今は安くても機能・デザインともに一流メーカーに負けない物が多く出回っているので、それで全く問題ないだろう。
ただ、やはりブランドの物は他にないデザインであったり、機能であったり、付加価値のあるものが多く、何よりカッコ良い。スノーボードをやるうえで大事な事は見た目がカッコいいかどうかだ。
それに対して金額が見合っているかを良く考えて購入すべきだろう。
ム〇サキスポーツ等の横乗り系ショップで購入すると上下セットで~4,5万であれば相場(よりも安いかな)と言ったところだろう。ゼ〇オスポーツやスポーツデ〇等の総合スポーツショップでなら、自社ブランド物が2~3万程度で揃えられるだろう。
新品?中古?
金額の事を考えて中古やフリマサイトでの購入を検討している人も多いと思うが、そのメリット・デメリットにも軽く触れておこう。
中古のメリット・デメリット
□メリットは初期費用を抑えられるという1点だろう。
■デメリット…
デザインが古い可能性がある。
フリマサイトやオークションではサイズが合わない可能性が高い。
中古は確実に機能の劣化がある。
結論から言えば中古の良い点は金額のみで、後はデメリットの方が大きい。
新品のメリット・デメリット
□メリットはやはり機能面で撥水性や防水性が保たれている事が言える。
→ウェアは濡れない他に「染みてこない」というのが何気に重要で、長時間雪が当たっていたり、リフトに座っていたお尻が濡れるという現象は即座にスノボを辞めたくなる原因の一つだ。
また、シーズンものであればデザインも今どきの物を自然とチョイスする事ができるだろう。
現物を試着する事でサイズ感も確認しやすいので、サイズミスも起こらない。
■デメリットとしては、中古と真逆で初期費用がかかるという事だろう。
しかしメリットの方が大きいので、新品の方が何かと良いと言える。
ウェアの着こなし方
スノーボードは滑りのスタイルによって、ウェアのスタイルも何種類かに分ける事ができる。自分がどんな滑りかた、楽しみ方をしたいか、というのもウェア選びには重要な要素なので、合わせて参考にして欲しい。
タイトスタイル
近年良く見かけるようになったスタイルで、アウトドアブランドのウェアが好んで着用される事が多い。
その背景には、バックカントリーやカービングでの滑りを楽しむ人が増加した事が挙げられるだろう。
このスタイルはバックパックを背負ってのハイクや、スピードが重要になる他、木の枝や岩等へウェアが引っかかってはいけないので、必然的に動きやすいタイトなスタイルが好まれるようになったと言える。
カジュアルスタイル
最もポピュラーなスタイルと言って良いだろう。
ちょっとゆったりとしたサイズ感、派手すぎない配色が特徴。
最近ではコーチジャケット風やスタジャン風、ベストを着るタイプ等様々な他、パンツもデニム風やチノパン風と言ったスタイルが見られ、街着のカジュアルさをそのまま取り入れたような印象だ。
これはゲレンデの遊び場を一通り遊んでいても画になるスタイルなので、どんなスタイルにもマッチすると言えるでしょう。
カジュアル系とストリート系にまだがって、ネルシャツ風ウェア+キャップスタイルや、パーカースタイルも依然根強い人気があり、いづれも防水加工された商品が増えてきている。
ストリート系~やんちゃ系
ジブやグラトリ等、ゲレンデで板を回転させたり、障害物の上をすべるようなスタイルのライダーに好まれる。
近年は減ったが、ダボダボのスタイルで腰パンが定番。
最近ではダンサー風のウェアも見られるようになっており、ストリートでダンスしている人が着用しているようなテイストのウェアもゲレンデでちらほら見かけるようになっている。
ジブやグラトリは依然流行りのトリックであるが、コテコテのダボダボスタイルはあまり見かけなくなってきている。
反面、そのスタイルを貫いている人はかなり上手い人が多い。
トータルコーディネートを意識する
スノーボードのスタイルは、ウエアだけで決まる分けではない。
装着するヘルメットの色、ゴーグルのブランド、レンズの色。ブーツの色、板のブランド、形状、色。グローブの色。等。スノーボードウェアの着こなしと言っても、必ずこれら付属品の事も考慮した色選びやサイズ選びが必要となってくる。
初期投資は大きいかもしれないが、スノーボードというスポーツがファッションの要素を含んでいる事を加味すれば、雪山でするオシャレと割り切って、自分がカッコ良いと思えるものを購入してもらいたい。
それが初心者がスノーボード、雪山を好きになる近道かも知れない。
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