夏が終わると気持ちが雪山に向きだす人は多いのではないでしょうか。
雪山遊びの準備も少しづつ初めて、来るべきシーズンに備える。そんな時期がやってきましたね。
昨シーズンよりブラッシュアップしたい方、板が損傷して使えなくなった方、色んな理由があると思いますが、「今年は板を新調しようと思ってたんだよね~」という方に耳よりな情報をお届けしたいと思います。
各メーカー、色々な特徴があるのはご存知だと思いますが、そんな中でも、お勧めなボードを某大手ショップ店員にリサーチしてきたので紹介したいと思います。
ALLIAN
毎年大手ショプの購入予約本数でも上位に上がってくるブランドで、筆者も長年乗り換えて使っているブランドです。
板の軽さ、滑走性に抜群の良さを見せてくれるのが特徴で、板を変えた変えただけでワンランク上手くなった様に錯覚させてくれる。そんな特徴があるブランドです。
そんな中でもお勧めされたのがコチラ
ALLIANと言えばこれ!とも言えるフラッグシップモデルです!
以前は「LION」というモデルが存在しましたが、現在では「PRISM」「PRISM INVISIBEL」「PRISM LTD」となっています。
お勧めな理由は基本スペックの向上
そもそも、ALLIANの板が数あるボードの中でもすでに高い支持を得ている中で、それでもあえてこれを推す理由を聞いてみた。
その理由は至極シンプルであったが、「ボード制作技術力の向上」がその理由だ。
結果としてボードそのものの更なる軽量化や質の改善が図れたのだそうだ。

何台もPRISMを乗り継いできた筆者がこれを愛機にしているのはその軽さからです。それがさらに軽くなっているのであれば、買いの理由は納得です。
ひいき目に見てもALLIANの板はゲレンデでヒーローになれるスペックを持っている板と言っても過言ではないだろう。
高い反発力と高速でも安定するボードで、国内のキッカーに入るのに怖さを感じる事はない。
その取り回しの良さの一つとして「とにかく軽い」というのがこの板の魅力の一つであり、筋力の弱い日本人にとって板が軽いというのは、疲れずに滑る為のメリットと言えるだろう。
それが更に軽くなっているのであれば、より高い次元で板を操作し、疲労する事なく滑走を続けられるという事になるだろう。
CAPITA
店員さんに紹介された時の筆者の反応はこうだった。

マジっすか⁉CAPITAっすよ⁉
店員さん自身も「あ~…ぶっ飛んでる人達が使っているイメージありますよね」…でしょうね‼
何故なら、CAPITA=上級者向け・クレイジーなトリックを当たりまえにこなせるライダー御用達・セミプロ⁉
とうイメージが強く、とても扱いきれる品物ではないと思っていたのは事実だ。
TEAM RIDERが何と言っても「KAZU=KOKUBO」、国母さんですよ⁉正直恐れ多くて使えないだろ~と思っていた。
ODAとTHE ASYMULATOR
そんなイメージのCAPITAだが、ショップ店員さによれば、「ODA」「THE ASYMULATOR」は一般のライダーでも扱いやすいモデルとの事であった。
□ODAに関してはCAPITAの中でもオールラウンドに扱えるモデルと言われており、全モデルの中でもFLEXは丁度中間の「5.5」となっている。他上位モデルはFLEXレベルが6~7と高く設定されている事からも、ODAは比較的扱う難易度が容易であると言える。
FLEXレベル等から見ても比較的扱いやすいモデルと言う事ができると思うし、性能面ではALLIANのPRISMと互換性のあるモデルであると言える事からも、一般的なゲレンデを楽しむライダーには十分扱えるモデルと言えるだろう。
□THE ASYMULATORのお勧めの理由はその特徴的な形状によるもので、有効エッジを長くとる工夫でヒールエッジをコントロールしやすくするという工夫が大きい。
ノーズとテール、左右非対称の形状のボードを見かける事が増えているが、このモデルもその一つと言え、独特な形状とキャッチーなデザインに目が行く。
しかしボードとしての基本性能はその特徴にかき消されるものではなく、むしろハイスペックな板であると言える!
ALLIANとCAPITAがお勧めな理由!
実はこの二つのブランドには共通点がある。
ALLIANの基本性能が向上した事は先述の通りだが、CAPITAがお勧めな理由も実は全く同じなのだ。
その共通点とは、「マザーシップ」

何の事ですか…?母船?
CAPITAの板を製造している工場はオーストリアにあり、その建物こそマザーシップと呼ばれているのですが、実はALLIANの板もこの工場で製造されているのです!
この工場のすごい所は色々あるのですが(詳しくはCAPITAのHPに載ってます)、とにかく良いボードを作る為の研究・開発が行われており、その集大成として今シーズンのボードが店頭に並んでいるのです。
そういった素晴らしい環境で生み出されたボードが優れている事は乗ってみれば分かる事。
事実、試乗会で両ブランドを試したショッライダーの感触はどれも良好だったとの事です。
その他のお勧めブランド

他にも何かお勧めのブランドがあったら教えて下さい!
そんな感じで店員さんに聞いた所、国産のボードについての提案をして頂きました。
スノーボードをしている人なら聞いた事があるブランドだと思うのですが、それ、意外と国内で作っているというのをご存知でしたか?
オガサカ・NOVEMVER
長野県で誕生したオガサカスノーボード、平昌オリンピックに出場した「広野あさみ」さんや、今はユーチューバーのイメージが強い「内山ミエ」さんがスポンサードされているメーカーでもありますし、NOVEMBERは最近ゲレンデでも見かける頻度が増えていたので、何気に気になっているブランドだったりしていました。
この二つのメーカーは実は製造元が同じオガサカなんです。
BC stream
新潟県にその製造工場を持つアクトギアで製造されているブランドです。
どちらかというとアルペン向きというか、高速巡行や高速でのターンの安定に定評があるスノーボードブランドであると言えます。
YONEX
これも実は製造元は新潟県。
YONEXと言えばテニスのラケットやバドミントンのラケット等を製造している印象がありますが、そのノウハウを活かし、反発力が求められるスノーボードの製造も行っています。
ハーフパイプでは戸塚優斗さんがW杯やXgameで結果を出しているのは記憶に新しいので、ご存知の方も多いかも知れません。
国産の良さ
国産神話がある訳ではないと思っているので、筆者は国外で製造されているもの、国内で製造されているもの、それによるクオリティーの違いはほとんどないと思っている。
であれば、あえて国産を選ぶ利点がどこにあるかと言えば、やはり日本人向けに作られているという事が挙げられるだろう。
国外製造のモデルであれば、まずはその国でテストされる機会が圧倒的に多いはずだ。国内で作ったものであれば、国内のライダーに即提供して、使用感のモニタリングを行う事ができるはずだ。
つまり国内製造は日本人ライダーによるフィードバックを多く受けている事から、日本人に合っている可能性が高いと言える。
逆に国外モデルはより多くの国のライダーからモニタリングしている事から、より汎用性の高いものが製造されているとも言える。
買いなボードは!「CAPITA」
結局のところ、買いなボードは…「CAPITA」「NOVEMBER」
というところになりそう。
当然、板の選び方は、メーカー・ブランドで決めるものではなく、自分の理想とするスタイルを再現できるかどうかや、金額との相談になってくるだろう。
そういった意味では抜群のパンチ力を誇る「CAPITA」はやはり推しなのかも知れない。
お気に入りのボードを見つけて、今シーズン、ゲレンデのヒーローになってみませんか?
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